ピアノ伴奏

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【実践①キセキ/Greeeen】06:伴奏パターンを当てはめる4「分散和音の活用」

この記事は約 3 分で読めます。

今回から分散和音を使ったアレンジを加えていきましょう。基本的な考え方は下記2つの記事で解説しています。

ここからさらに楽曲が華やかになっていくステップです。ぜひ楽しみながら取り組んでください。

この記事のポイント

  • 分散和音を活用して楽曲を華やかなアレンジにする。
  • add9フォームを活用して、より音楽的なアレンジを目指す。

1.分散和音を使ったアレンジ例

これまで構築してきた伴奏に分散和音を入れて発展させたものをみていきましょう。

1. Aメロ

Aメロはアルペジオが主体になっていますが、要所に分散和音を加えるとリズムのメリハリが生まれます。

7小節目1・2拍目に、8分音符でさりげなく分散和音を加えています。16分音符に限らず、いろいろなパターンを考えてみましょう。

また、8小節目4拍目はBメロへの繋ぎとして分散和音を加えました。このようなきっかけとなるリズムを加えると歌いやすい伴奏になります。

2. Bメロ

鼻歌でよいのでメロディーを歌いながら、分散和音が加わっている箇所に着目してみてください。

3. サビ

サビは楽曲の中でも盛り上がる場所なので分散和音を少し多めに使っています。

同時に左手の動きも増やして躍動感を作っています。いろいろな左手のパターンも盛り込んでいるので、ぜひセットで練習してみてください。

4. 分散和音まとめ

最後に、1番ABサビの流れをまとめたものを掲載します。楽譜をダウンロードして、通して聞いてみてください。

 

このように分散和音は、シンプルながら汎用性が高く、ぜひともマスターしてほしい奏法です。拍を意識して何度も練習していくうちに感覚が備わっていきますので、楽にできるまで練習してみてください。

3.add9フォームを使ったアレンジ例

次は楽曲の演奏にadd9フォームを加えていきます。

A・B・サビのセクションのコードアレンジにadd9の音を加えてみたので、楽譜と音源を確認してみてください。

1. Aメロ

分散和音のみで作られたアレンジより、さらにメロディアスな雰囲気が感じられますね!

追加箇所をまず探してみてください。見つけられたら下記でチェックしてみましょう。

追加箇所

1. 4小節目3〜4拍目
2. 7小節目1〜2拍目
3.8小節目4拍目

2. Bメロ

こちらのセクションではBフォームも混ぜてみました。Aフォームよりメロディー感が強調される感じがかっこいいですね。

追加箇所

1. 1小節目4拍目
2. 4小節目3拍目
3.6小節目4拍目
4.7小節目4拍目

3. サビ

add9のメロディアスな雰囲気が加わって、より表情豊かな伴奏になりました。

追加箇所

1. 1小節目2拍目
2. 2小節目4拍目
3.4小節目3拍目
4.6小節目2拍目
5.7小節目4拍目
6.8小節目2拍目

4. add9フォームまとめ

最後に、1番ABサビの流れをまとめたものを用意しました。通しで聞いて雰囲気を感じてみましょう。

メジャーコードをadd9として使用することで、このように伴奏に華やかなエッセンスを加えることができます。分散和音とセットで活用できるテクニックなので、ぜひマスターしましょう!

まとめ

トライアドやadd9の分散和音はポップスの演奏には必要不可欠な奏法です。ここまでのアレンジでその効果を感じていただけたのではないでしょうか。

加え方は難しく感じると思いますが、使っていくうちに必ず慣れます。積極的に活用してぜひ自分のものにしてください。

この記事のポイント

  • 同時弾きと分散和音はセットで覚えて、いつでも使えるようにしておく。
  • 分散和音を16分音符で入れる場合は「2・4拍目」「3拍目」を意識する。
  • 分散和音を加える頻度と箇所を吟味するとバランスのよい伴奏になる。

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