まずはSTEP1「コードの押さえ方」を決めていきましょう!ここができあがるとかなり楽曲の雰囲気を感じられますので、楽しみながら取り組んでください。
まずは「キセキ」の1番(ABサビ)のコード進行を用いて実践してきます。楽譜をダウンロードして、実際に楽器の前で一緒に音を鳴らしながら進めていきましょう!
この記事のポイント
- コードの押さえ方の決め方がわかる。
- 転回形の見つけ方や考え方がわかる
1.コードを当てはめていく
まずはコード進行に沿って、コードを当てはめていきましょう。
- ダイアトニックコードの当てはめ方
- ノンダイアトニックコードの当てはめ方
それぞれの当てはめ方について解説していきます。
1. ダイアトニックコードの当てはめ方
以前の記事でも解説したように、Key=Cのダイアトニックコードをそれぞれ当てはめていきましょう。
音声プレーヤーこれらを楽譜に当てはめていきましょう。
ほとんどのコードが押さえられることがわかりますね!
2. ノンダイアトニックコードの当てはめ方
ノンダイアトニックコードのようにダイアトニック以外のコードが出てきた時は、各コードの構成音を元に押さえ方を見つけていきましょう。
各コードの構成音の確認方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
今回のノンダイアトニックコードは下記になります。
- Eaug:Eをルートにして長三度(半音4つ)の音程でできるコード
- Fm:「F」の3度を半音下げたコード
- E:「Em」の3度を半音あげたコード
- Ab・Bb:それぞれのルートにして長三度(半音4つ)と短三度(半音4つ)の音程でできるコード
コード進行に当てはめてみましょう。
これで全てのコードが出揃いましたね。
2.転回形を決める
次に、転回形を決めていきましょう。転回形の基本的な考え方はこちらの記事で解説しています。
- コード進行の雰囲気を変える
- コードとコードのつながりを滑らかにする
上記2点を意識して当てはめていくのがポイントです。
1. セクションの最初の転回形を決める
こちらの記事で、「セクションの最初の押さえ方がセクションの雰囲気を決める」と解説しました。
実際には楽曲を聴いて適切な転回形を選ぶ必要がありますが、今回はあらかじめ押さえ方を指定します。
Aの冒頭、Bの冒頭、サビの冒頭に押さえ方を記載しましたので、これらを元につながりを考えてみてください。
2. コードのつながりをなめらかにする
1.で決めた押さえ方を起点にコードのつながりを決めていきます。まずは楽曲をよく聴き、雰囲気が近く感じる押さえ方を選んでいきましょう。
その際の意識ポイントは2つ。
- できる限り共通の音は残す
- 横の移動ができるだけ少ない押さえ方を選ぶ
やってみないとよくわからないと思いますが、まず自分なりに押さえ方を考えてみましょう。「ABサビ」すべてできたら下記から模範例をチェックしてみてください。
転回形に慣れるために必要なこと
転回形を使えるようにするためには、実際に自分で考えることがとても大切です。最初は時間がかかりますが、いろいろなコード進行で実践していくうちに段々スムーズにできるようになっていきます。まずは3曲を目標にがんばっていきましょう。このサイトで紹介しているコード転回形のエクササイズと並行して実践することで、より理解が深まっていきます。
3.ベース音を加える
最後はベース音を加えていきましょう。ベース音は「コードネームのルート」か「指定されているベース音」を加えればよいだけです。
音声プレーヤー
かなりサウンドがまとまってきましたね!
ここはあまり難しくないですね。上記のようになればOK。ベースの音の高さが違っていても現時点では気にしなくて大丈夫です。
まとめ
コードの押さえ方について解説してきました。自分で考えた結果が模範例と一致しなくても大丈夫です。違っていた箇所はどこか、どのように違っていたかをチェックしておきましょう。
この回で完成した押さえ方を練習して、ある程度弾けるようになったら次のステップに進んでください。
この記事のまとめ
- ノンダイアトニックコードはコードネームをヒントに当てはめる。
- コードの押さえ方に正解はない。楽曲をよく聴き、雰囲気が近いと感じるものを選ぼう。