導入・基礎知識

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03.ポップスやるならコードから学ぼう!コードを学ぶ理由とメリット!

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ポップスを弾きたいけど、何から学べばいいの?

こんな風に思ったことはありませんか?

演奏形態に関わらず、ポップスを弾けるようにするために最初に学ぶべきは「コードの知識」すなわち「コード理論」です。

コード理論こそが、自由な演奏を身につけるための唯一の道。といっても、演奏をするために必要な知識はそこまで複雑なものではなくとてもシンプルです。

この記事ではコード理論について、メリットなどを交えてわかりやすく解説していきます。

この記事のポイント

  • コードの正体と特徴がわかる!
  • コード理論を学ぶメリットがわかる!

1.音楽の3要素

まずはじめに音楽の3要素を押さえておきましょう。すべての音楽は3つの要素で構成させています。

音楽の3要素

  1. メロディ: 曲の中で一番聞こえる主役となる要素。ボーカルの歌や、トランペット・バイオリンなどの主旋律楽器が演奏するパートです。
  2. リズム:音楽の時間的なパターンや動きを指します。リズムは、曲のテンポやノリといった部分を決める要素です。音楽を聴いて身体が動くのはリズムがあるからこそですね。
  3. ハーモニー:複数の音を同時にならした状態のこと。ハーモニーは曲に感情的要素や、深み・豊かさといったものを与えてくれます。曲全体の音楽的なバランスを作る大切な要素です。

 

メロディやリズムはイメージが湧きやすいと思います。今回解説していくコードとは、この「ハーモニー」をシンプルに理解するために体系化されたもの

コードの理解はハーモニーの理解につながり、メロディやリズムとの関わりをより具体的なものにしてくれます。とてもおもしろい理論なので、楽しみながらやっていきましょう!

2.コードとは何か?

「コード」とは、複数の音を同時に3つ以上鳴らした状態のことを指します。

2つ以上の音が同時に鳴っている状態も和音ではありますが、「コード」は3つ以上の音が組み合わさった状態に名前がついたものです。

コードと似たものに「和声」というものがありますが、コード理論と少し異なります。

  • 和声学:クラシック向けの音楽理論
  • コード理論:ジャズ・ポップス向けの音楽理論

コード理論はジャズが源流となっており、現在のポップス音楽全般に幅広く取り入れられています。クラシック向けの和声学とは異なり、音楽をよりカジュアルに楽しむための音楽理論ともいえるでしょう。

3.コード理論の特徴

コード理論の最大の特徴は、音楽理論の中でも直感的かつ実践的にまとまっている点です。

  • 和音の構造が理解しやすい
  • 美しく効果的なコード進行が作りやすい
  • ポップスだけでなくさまざまな音楽ジャンルに対応できる

こういった柔軟性こそがコード理論の魅力です。

1曲のコードの中で使用されているコードを見ていくと、メジャーコードとマイナーコードだけで8割以上占めていることがほとんどです。つまり、メジャーコードとマイナーコードがわかれば曲の演奏ができるともいえます。

ポップスでは似たようなコード進行が頻繁に使われており、多くの楽曲が基本的なコードの組み合わせで構築されています。コード理論を学ぶことでそれらを体系的に理解できるようになるでしょう。

4.コード理論を学ぶメリット

では、コード理論を学ぶメリットについて解説していきます。

1. 楽譜なしで演奏が可能になる

コードを学ぶと、楽譜がなくても演奏できるようになります。

楽譜とは演奏する音ひとつひとつが書かれている指示書のようなものですが、コードはその楽譜の和音部分の理解を大きく補ってくれます。

最近ではコード進行がまとまっているサイトがたくさんありますよね。そこに記載されているコード進行を見るだけでかんたんに即興演奏や伴奏を行うことが可能になります。

2. コード進行の型やパターンがわかる

ポップス音楽は頻出するコード進行のパターンが決まっています。コード理論を学ぶと、基本的なコード進行から王道のコード進行まで理解して、幅広く再現することができます。

コード進行の理解は、楽曲を超えてさまざまな奏法を応用できたり、即興演奏などにも発展させやすくなります。

3. 耳コピができるようになる

コードの理解は耳コピ力に直結します。コード理論は耳コピする力も助けてくれるのです。

完全に手探りだったものが、曲を聴くだけでコード進行を把握できるようになったり、和音の重ね方がわかるようになります。

耳コピ力は演奏やアンサンブルにおいててとても重要です。コードを学ぶことで耳が鍛えられ、相乗的にコードの理解が深まっていきます。

4. 演奏だけでなくアレンジや作曲に役立つ

コード理論の理解は、世の中のさまざまな楽曲のコード進行や和音に気づかせてくれます。コード進行のバリエーションは演奏だけでなく、アレンジや作曲にそのまま活用できるのです。

曲をアレンジする際にコードの変更や追加をして新たな表現を生み出しすなど、アレンジの幅が格段に広がります。

作曲においても、自分ひとりでコード進行を組み立てられたり、楽曲の構造やハーモニーを考えるヒントになるでしょう。

5. バンドやセッションなどで意思疎通が容易になる

コードは、バンドやセッションにおけるミュージシャン同士の共通言語です。

メンバー間の意思疎通がしやすくなり、即興でのジャムセッションやスタジオでのバンドアレンジなどを可能にしてくれます。

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まえば

事実、プロの仕事の現場でも渡されるのは音源とコード譜だけだったりします。

まとめ

コードの理解がポップスという音楽をより身近なものに変えてくれます。ピアノ伴奏、バンドやセッション、ソロピアノの演奏においても欠かせない知識です。

最初は難しく感じても、少しずつ繰り返し使っていくだけで必ず理解できるようになります。楽しみながら取り組んでいきましょう!

この記事のポイント

  • コード理論とは、ハーモニー(和音)をシンプルに理解するためのツール
  • コード進行には型やパターンがあり、そのまま他の曲でも応用ができる
  • コードはミュージシャン同士の共通言語!コードは使うことで習得ができる。

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